人が美味しいと感じることは、
ある意味、
とても「いい加減」で、
脳は騙されやすいということです。
「美味しい」を感じるのは、
大きく分けて5つあります。
人々は情報で
食べている。
メディアから流れる情報・食通さんのオススメ・世界のあらゆる格付け。
食べてなくても美味しく感じてしまったり、高額ワインだと言われると、
美味しいと感じたり、美味しさを連想させる言葉の味やイメージを学んで、
好むようになる性質が人間にはあります。
甘味・苦味・酸味・塩味・辛味が強すぎるものは、生理的な美味しさの観点から見ると、
むしろ有害な成分のサインで、本能的には避けたい味です。
ただ、人間はそれを、「通(ツウ)の味」という情報を元に食べたり、
スリルや達成感を味わっているとも言われています。
美味しいとは、
記憶でもある。
幼い頃に食べていた味・慣れ親しんだ味・よく食べている味を好む傾向があります。
まさに「おふくろの味」と言われるものや、海外に行って、
祖国の味が恋しくなるのも、その一つです。
これは人間以外の動物も持っている性質で、
人為的に精製した食品を食べた時に強く表れると言われています。
ネズミを普通の餌で育てると、満腹になったら自然と食欲にブレーキがかかるので、
太りませんが、精製した砂糖や油を与えるとブレーキがかからず、どんどん太る。
そんな、自力では止められない、厄介な美味しさがあるということです。
体調や
メンタル。
人間は、必要な栄養素を含む味を美味しいと感じる特性もあり、
これは全ての動物が持つとも言われてます。
汗をかいたら塩味が欲しくなるような性質。
体調が悪かったり、ストレスを抱え過ぎていたりすると、
どうしても味覚もおかしくなるため、同じレシピでも、健康的な人が作るのと、
そうでない人が作るのでは味が変わったり、食べ手も同じくです。